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2013年4月9日火曜日

余命宣告されたとき


「あと半年の命です・・・」


そう宣告されたときに、あなたはどうしますか?


残りの人生をせいいっぱい生きることを目指しますか?


少しでも、命を永らえるために、あらゆる手を尽くしますか?



我々一般人の知識の中にある、ガンによる死の宣告を受けた人というのは、こんな感じだと思います。


最期まで諦めず、辛い治療に耐え、少しでも長く生きられるように、当事者も家族もそれを望む・・・


そして、その別れの最後の時まで、思い出を積み重ねていく・・・


しかし、これらは、余命半年の全ての期間を、今までと同じような感覚で生きられるという思い込みを前提としています。


ガンと診断されてから、すぐに始まる過酷な治療の数々。


その痛みや倦怠感により、通常の精神状態ではいられなくなる日々。


思考や、コミュニケーションも、これまで通りにはいかなくなり、残された余命の殆どを、そんな風に費やしてしまうということ。


その他にも、抗がん剤は副作用が辛いというが、その大部分は、だるさだということ。


がん患者に対するアンケート結果で、ガンの辛さの第一位は、痛みではなく、酷いだるさだということは、あまり知られていない。


そして、モルヒネは痛みを取り去るが、精神を破壊する麻薬だという誤解。


その時の状態に合わせた、適切な治療と、緩和医療を行うことにより、最後までQOL(Quality of Life  人間らしい生活の質)を保つことができる。


しかし、多くの人が、そのタイミングを間違い、成果の上がる時期を過ぎているのに、あきらめきれずに最後まで過酷な治療を続けたり、無駄な痛みの中で末期をすごされるという。

では、どうしたら、よいのか?

著者は、ギリギリまで、通常の生活を送ることができることも可能だという。

その方法とは・・・?



この本を読んで、医者(医療者)と一般人の「余命」の感覚のずれを知ることができた。

そのことで、多くのこれからのがん患者の、選択肢が増えることになりそうだ。






余命半年 ~満ち足りた人生の終わり方~ 大津秀一(著)
      ソフトバンク新書 96 [新書]



























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