グリーフワークス/女性のための葬・相談室

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2012年10月26日金曜日

遺族のための、もうひとつのエンディングノート

前回は、エンディングノートの書き方の心構えのようなことを、お話ししました。

そして、今回は、残された遺族に対しての、エンディングノートのお話しです。


これは、私の経験からの話になります。

実は最近、祖母を亡くしたのですが、その時のエピソードです。



祖母は、98才という高齢で亡くなったのですが、毎日「日記」をつけていました。

日記といっても、一日に、ほんの2行程度のもので、内容も

『今日は、○○さんに、柿をいただいた。おいしゅうございました。』

『久しぶりに家の周りを歩いてみた。転ばないように・・・迷惑をかけないように。』

というような、他愛もないものでした。

毎日続いているときもあれば、何日も間が空いている時もあったようです。


60才の頃から始めた、そんな2行日記でしたが、日常を綴り続けて、

亡くなる頃には、大学ノートが37冊になっていました。

『今日は、朱美が来た。孫の子も、皆元気でよろしい。』

ところどころに、自分のことが出てくると、なんとも言えず心が温まります。

その時、確かに自分と祖母が居り、良い時間を過ごしていた。

その1行を読んだ時に、初めて記憶がよみがえりました。

ほとんどは、副葬品として、棺に入れましたが、遺品として一部は残してあります。

時々取り出して、祖母との時間に思いを馳せるためにです。



みなさんも、2行日記を始めてみませんか?

エンディングノートとは、違った形で、思いを伝えられると思います。



















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